「“自分の人生”を生きる力を育むコーチング」

コーチングとは

はじめに:ライフコーチとしての原点
私がライフコーチとして大切にしていることは、“人が自分らしく生きること”を応援することです。
なぜそのような思いに至ったのか——それは、私自身の原体験に深く根ざしています。

母との日々が教えてくれたこと
私に「人生は困難である」という現実を教えてくれたのは、母でした。
母は私が中学生になる頃、精神疾患を患いました。母一人で3人の子どもを育てる中で、心と体のバランスを崩してしまったのです。
気持ちに浮き沈みがあり、躁のときは「生きるって幸せ」、鬱のときは「何のために生きているの。死にたい。」と口にすることが日常でした。
青年期の私は、そんな母を理解することができず、鬱状態の母を見ると「またか…」と思ってしまうこともありました。そう思う自分が非情に感じて、苦しくなることもありました。
「離婚をしたのはあなたが言ったから」と心ない言葉を投げかけられることもありましたが、それでも母を突き放すことはありませんでした。
むしろ、生きることに苦しむ母の力になれない自分の無力さに、落ち込むことの方が多かったように思います。

寄り添うことで見えた希望
孤独を抱える母に寄り添う中で、私は「何でも話せる」と心を開いてもらえる存在になっていきました。
母の精神的支柱になれた理由は何か——それは、母に「幸せになってほしい」と心から願っていたからです。
人生が厳しく、辛いことの連続であっても、生きていることで感じられる幸せの瞬間を味わってほしい。
そんな思いで寄り添い続けたことで、母は自分とうまく付き合いながら過ごせるようになり、今では穏やかな日々を送っています。

他者への関心が芽生えた瞬間
母との関係性を築く中で、私は「人」への興味・関心を強く持つようになりました。
• この人は何にエネルギーを燃やして生きているのか
• この人は何に喜びを感じ、幸せを見出しているのか
その人が生きる上で大切にしていることを感じられたとき、私は深い喜びを覚えます。
安心して話してくれているという嬉しさと、「私もこんなふうに生きていきたい」という共感と尊敬の気持ちが生まれるのです。

教育現場での学び
長く特別支援学校に勤め、知的障害のある子どもたちと関わってきました。
彼らから教えてもらったのは、「生活の主人公は、ぼくたち・わたしたち自身だ」ということです。
誰かの人生を生きるのではなく、自分の人生を生きること。
私は、相手が誰であっても“自分の人生を生きてほしい”、“人生を謳歌してほしい”という思いで人と関わっています。

理想のコーチ像
私が目指す理想のコーチ像は、クライアントが自分自身と向き合うことで、
“本当の自分の思いと出会い”、抱えている悩みや葛藤をその人自身が乗り越えていけるように応援する存在です。

おわりに
あなたが生きる希望を見出すこと——それが、私の幸せです。

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